2019 03 プラハ Netdev と IETF – Netdev 編

夕方の石畳の通りの様子。高いヨーロッパの建物が通りのを挟む。
Netdev 会場近くで撮った一枚

久々の更新はプラハ・チェコへの出張日記です。このPhD初の出張です。

今回は指導教官とこのPhDで研究している Identifier-Locator Network Protocol (ILNP) のデモと講演をするためにNetDev 0x13 そして IETF104 に参加することになりました。

0日目

この日は朝8時頃指導教官と一緒に空港へ向かい、BAに乗る指導教官を見送り。その後僕はルフトハンザ便で出発。フランクフルトでターミナルが同じなのにあまり余裕もなく乗り換えし、プラハへ到着。1時間半はあったはずなんだけどなぁ…(絶対沖止めされてバス移動が長かったせいだと思う…)

到着直後二つ送った機材のケースの片方が届いておらず若干慌てつつも(次の日の日中に届いた模様)、良い感じのパブを見つけて指導教官と夕飯を食べ、1日を終えました。(旧市街地の仕掛け時計が動くのを8時頃見ることには成功した)

1日目

初日は8:30から4つものセッションが同時進行するハードスケジュールでした。

午前中はTrack 1 でのTCP解析やnetlinkに関するトークを聞き、昼食の後は Traffic Control – tc に関するトークを聞いてました。いろんなスケール、角度で開発をしている人たちがいるので話についていけない部分も結構あり、ぽかーんとしてしまうところもありました。データセンターでどれくらい通信のサンプルを取ると、どのくらいのパフォーマンスへの影響が出るのか、衛星通信ではこれくらいの遅延があるとか普段直接関わることのない環境の話を聞くのは刺激的です。

あるタイミングで指導教官と2日目の朝のトークの準備をしようと声をかけられ、空いている部屋で打ち合わせをし、2日目の夜に使う機材をホテルから運搬しました。

この日はホテル近くのバーガー・ステーキハウスで景気付けにステーキを食べ、ちゃっかりビールまで飲んだものの、一人400チェコクローネ(2000円)くらいしかかからなかった…!

2日目

この日が一番長かった日でした。

朝の7時半にはホテルで朝食をしっかり食べ、会場へ。

初日はワークショップだったのでいわゆるセッションを仕切る司会がいたものの、この日はいないことに気付かず、10分ほどキョロキョロすることに。記載がないことに気づき、特に主催者側と何かやりとりがあるでもなくうやむやのままトークを開始。

基本的には今のIPアドレスの問題、ILNPの仕組みがどうその問題を解決するのか、順を追って指導教官が説明した後、Linux Kernel 上でどのように実装されているのか大まかに説明する役として登壇しました。若干観客の顔色を伺いつつ説明し、指導教官に最後は夜に行うデモンストレーションの説明と告知で締めてもらいました。

Netdev での デモ機材がテーブルに並んでいる様子。
Netdev 二日目の夜に行ったデモの様子

夜のデモはいわゆる懇親会の場で行ったのですが、他のブースは企業が多く、グッズ配りとスタッフしか座ってない中、実機を動かして実演していたのでなかなか人がよく集まりました。

トークを聞いてくれた人が声をかけてくれたり、来れなくても興味を持って顔を出してくれたり、なかなか楽しかったです。いろんな視点から意見を貰うと勉強になることもたくさんあり、本当に良い経験でした。

3日目

この日は朝から指導教官とは別行動で、ゆっくりトークを聞きに行き比較的のんびりした1日でした。

この次の日からIETFが始まるのであまり忙しくないように少しゆったり行動しました。少しだけその日の講演を一部聞いて、最後の締めのトークの後はこのカンファレンスで出会った方と夕食に出かけ、次の日に備えてゆっくり夜は休みました。思えばこっからが本当に長かったです。